
猫の歯のトラブルは意外と多く、特に歯石のトラブルは避けられません。
歯の治療といえば抜歯や歯石取りが有名ですが、その後に行う「ポリッシング」にも重要な役割があります。
ポリッシングとは研磨剤を用いて特殊な機械で歯を磨く処置です。
猫のポリッシングは歯石取りの処置後に仕上げとして行うことが多いです。
今回の記事では猫のポリッシングについて解説します。
愛猫の歯のトラブルにお困りの方はぜひお読みいただき、ポリッシングについて知るきっかけにしてください。

猫のポリッシングとは
猫のポリッシングとは歯の表面を研磨剤を用いてツルツルにする処置を指します。
ポリッシングには専用の高速でブラシが回転する電動歯ブラシのような機器を使用します。
急に猫が動いてしまうとポリッシングブラシに毛が絡まったり、歯肉に当たって出血してしまう危険があるため、基本的には麻酔が必要です。
麻酔下で行う処置なので、日常的なケアとして行うことは現実的ではありません。
ポリッシングは基本的には歯石取りの後に仕上げとして行う処置というイメージですね。
ポリッシング後には研磨剤が残らないように口の中をきれいに水で洗い流します。
ポリッシングのメリットは?
猫のポリッシングのメリットはスケーリング後に歯垢や歯石が付きにくくなることです。
歯石取りを行っても、その後ずっと歯石が付着しないわけではありません。
歯石取り後こそ、デンタルケアを適切に行うことできれいな歯を保つことができます。
歯石取りは専用の機械を用いて歯の表面の歯石を削り取るため、歯に細かい傷が付いてしまいます。
傷がついて表面が荒くなった歯は、表面が滑らかな歯と比較して、歯垢や歯石が付着しやすいです。
そのため、ポリッシングによって歯の表面を滑らかにしてデンタルケアを行うことで、歯石が再度付着するのを防ぐ効果があります。
猫の歯石トラブル

そもそも猫の歯石はなぜ除去する必要があるのでしょうか?
歯石とは細菌の塊である歯垢が石のように硬くなったものです。
歯石は周囲の細菌感染を悪化させるため、歯周病の原因になります。
特に猫では3歳以上の80%が罹患していると言われるほど歯周病が多いです。
歯周病の症状には
- 歯茎の炎症や出血
- 口臭の悪化
- 歯が抜ける
- 口の痛み
などが挙げられます。
口腔内のトラブルは食欲にも関連し、歯周病による口の痛みが強くなると、よだれが増えたり、食欲不振を引き起こすこともあります。
そのため、歯周病が悪化する前に適切に歯石の処置やデンタルケアを行うことが非常に重要です。
ポリッシングの効果を持続させるためには

猫のポリッシングの効果を持続させるためには日々のデンタルケアが重要です。
猫は口周りを触られることを嫌がることが多いため、デンタルケアの難易度も高いです。
デンタルケアに対して嫌悪感を抱かないように少しずつ練習しましょう。
具体的な方法には
- 歯磨きシート
- 歯ブラシ
- 歯磨きおやつ
などがあります。
歯磨きシートは指に直接巻いて歯を磨くため、歯ブラシと比べて難易度が低めです。
一方で歯ブラシは汚れを落とす効果が高いですが、慣れるまでは難易度が高いです。
口周りが苦手で歯磨きシートも歯ブラシも難しそうな場合は無理せずに歯磨きおやつを試してみてください。
また、歯磨きシートや歯ブラシと一緒に猫用の歯磨きジェルを用いることで、よりデンタルケアの効果を高めることができます。
デンタルケアの理想の頻度は1日1回ですが、猫と飼い主様のペースで無理せずに行いましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
歯科処置といえばスケーリングのイメージが強いと思いますが、実はポリッシングも非常に重要です。
ポリッシングで歯を滑らかにすることで、より猫の口の健康寿命を伸ばすことが期待できます。
当院ではポリッシングを含めた猫の歯の治療を行っております。
猫の歯石が気になる方はぜひ当院までご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.猫のポリッシングは重要な処置ですか?
A.猫のポリッシングは歯石取り後に行うことで歯の表面を整え、再び歯垢や歯石が付きにくくするために重要な処置です。
必須とされない場合もありますが、再発予防の観点では行うメリットが大きいと考えられます。
Q.猫のポリッシングは麻酔なしでもできますか?
A.猫のポリッシングは基本的に麻酔下で行う処置です。
処置中に動くと歯肉を傷つけるリスクがあるため、安全に行うには歯石取りと同様に麻酔が必要になることが一般的です。
Q.猫のポリッシングをした後は自宅ケアをしなくても大丈夫ですか?
A.猫のポリッシング後も自宅でのデンタルケアは必要です。
歯の表面を滑らかにしても時間とともに歯垢は再付着するため、歯磨きやデンタルグッズを継続することで効果を維持しやすくなります。

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