「犬の抜歯後に歯ぐきが縫われてるけど、大丈夫?」
「歯肉縫合ってどんな処置?」
「歯肉縫合の後はどんなことに注意すればいい?」
上記の様な疑問をお持ちではないでしょうか?
歯肉縫合とは歯ぐきの傷口を糸で縫い合わせる処置のことです。
主に抜歯後に行われることが多く、傷口を保護しながら治癒を促す目的があります。
歯肉縫合の後は、愛犬の様子をよく見てあげましょう。
何か変わった様子があれば動物病院を受診してください。
今回は歯肉縫合について詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、歯肉縫合の知見を深めてください。

歯肉縫合とは
歯肉縫合とは、歯ぐき(歯肉)を糸で縫い合わせて傷口を閉じる処置です。
犬では歯周病の治療に伴う抜歯後に行われることが多く、抜歯によってできた傷口を保護する役割があります。
歯肉を適切に縫い合わせることで傷口が安定し、治癒しやすい状態を作ることができます。

歯周病と抜歯の関係
犬の歯周病は、歯垢や歯石に含まれる細菌によって歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる病気です。
初期には歯肉炎として現れますが、進行すると歯を支える骨や靱帯が破壊され、歯がぐらつくようになります。
歯周病が重度まで進行し、歯を残すことで痛みや炎症が続くと判断された場合には、抜歯が必要になることがあります。
抜歯は歯周病による痛みや感染を改善するための重要な治療のひとつです。
歯肉縫合の目的
歯肉縫合の最大の目的は、抜歯後の傷口を治りやすい状態にすることです。
抜歯を行うと、歯があった部分に穴や傷口ができます。
小さな歯であれば自然に治癒することもありますが、歯周病によって周囲の組織が失われている場合や、根の長い歯を抜いた場合には傷口が大きくなることがあります。
そのような場合に行われるのが歯肉縫合です。
歯ぐきで傷口を覆うことで、
- 傷口を保護する
- 出血を抑える
- 治癒を促す
- 食べ物や汚れの侵入を防ぐ
といった効果が期待できます。
傷口が露出したままだと食べ物や細菌が入り込みやすくなるため、歯肉を縫い合わせて保護することが大切です。
傷口を覆うことで治癒がスムーズに進みやすくなり、術後の炎症や違和感を軽減できます。
口の中は血流が豊富なため、抜歯後に出血がみられることも多いです。
歯肉縫合で傷口が閉じられることで出血しにくくなり、術後のトラブル予防にもつながります。
抜歯後の穴に食べ物が入りこむと炎症や感染の原因になるかもしれません。
歯肉縫合はこのようなリスクを軽減するためにも重要な処置です。
歯肉縫合後の注意点

歯肉縫合後は手術を行った獣医師の指示に従って過ごすことが重要です。
傷口が治るまでは愛犬の様子をよく観察してあげましょう。
歯肉縫合のあとは、
- 糸には触らないようにする
- 硬いおもちゃやガムは控える
- 指示通りに投薬する
- 出血の程度を確認する
- 食欲や顔の腫れに注意する
などに注意しましょう。
以下でそれぞれについて解説していきます。
糸には触らないようにする
歯肉縫合のあとは歯肉に糸が見えることがあります。
多くの場合は自然に吸収される糸が使用されるため、無理に引っ張ったり触ったりする必要はありません。
糸が外れて傷が開いているように見える場合は早めに動物病院へ相談しましょう。
硬いおもちゃやガムは控える
歯肉縫合のあとしばらくは傷口への刺激を避けるため、硬いおもちゃやガムは控えた方が良いでしょう。
強い力がかかることで縫合部が開いてしまう可能性もあります。
処置内容によって控えた方がいい期間は異なるため、獣医師の指示に従いましょう。
指示通りに投薬する
手術後に処方された薬がある場合は、自己判断で中止せずに指示通りに投薬しましょう。
薬を適切に使用することで痛みや炎症を抑え、術後の回復をサポートします。
出血の程度を確認する
手術当日から翌日にかけては、唾液に少量の血が混じることがあります。
しかし、出血が続く場合や大量の出血が見られる場合には早めの受診が重要です。
そのため、処置後はよく愛犬の様子を確認してあげましょう。
食欲や顔の腫れに注意する
術後は一時的に食欲が落ちることがあります。
しかし、全く食事ができない状態が長く続く場合には注意が必要です。
また、顔つきが変わるほど大きく腫れている場合は炎症や感染が起きている可能性があります。
食欲がない状態が続いたり、顔が大きく腫れたりした場合は早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ

歯肉縫合とは、歯肉の傷口を糸で縫い合わせる処置です。
犬では歯周病による抜歯後に行われることが多く、
- 傷口の保護
- 出血の予防
- 治癒の促進
などを目的として行われます。
術後は獣医師の指示に従い、愛犬に異常がないかどうかよく観察することが大切です。
愛犬に異常があれば自己判断せず、早めに動物病院を受診しましょう。
当院では歯科診療に力を入れております。
歯科に関するお困りごとはお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.犬の歯肉縫合はどのようなときに行われますか?
A.犬の歯肉縫合は、歯周病などで抜歯を行ったあとに実施されることが多い処置です。
抜歯によってできた傷口を保護し、治癒しやすい状態を作る目的で行われます。
Q.犬の歯肉縫合後に糸が見えていても大丈夫ですか?
A.犬の歯肉縫合後は、歯ぐきに糸が見えることがあります。
多くの場合は問題ありませんが、無理に触ったり引っ張ったりしないようにしましょう。
糸が外れて傷口が開いているように見える場合は動物病院へ相談してください。
Q.犬の歯肉縫合後に気をつけることはありますか?
A.犬の歯肉縫合後は、硬いおもちゃやガムを控え、処方された薬を指示通りに使用することが大切です。
また、出血の程度や食欲、顔の腫れなどを確認し、異常がある場合は早めに動物病院を受診しましょう。

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