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猫の歯茎(歯ぐき)が赤くなっている?|原因と受診の目安について解説

愛猫の歯茎(歯ぐき)が赤くなっているのを見つけると、飼い主様は

  • 猫は痛みを感じているのか
  • 何か大きな病気が原因なのか
  • どのような症状に気をつければ良いのか

などの疑問が出て不安になりますよね。
猫の歯茎が赤くなるのは、口腔内で何らかの異常により炎症が起こっていることを示しています。
猫は痛みを隠す習性があるため、歯茎が赤くなっているのをそのまま放置され病気が進行してしまうケースも少なくありません。

今回は、猫の歯茎が赤くなる原因について詳しく解説します。
猫の飼い主様はぜひ最後まで読んでいただき、愛猫のお口の健康管理にお役立てください。

寝そべってこちらを見つめる猫

猫の歯茎が赤くなる病気

猫の歯茎は、鮮やかなピンク色できゅっと引き締まっているのが健康な状態です。

歯茎が炎症を起こすと、ピンク色だった歯茎は充血して赤くなり、引き締まっていた部分もブヨブヨと腫れていきます。
つまり歯茎が赤いということは、必ず何らかの異常があるということになります。
それでは、歯茎が炎症を起こし赤くなるような原因にはどのような病気があるのでしょうか。

猫の歯茎が赤くなる代表的な病気をご紹介します。

詳しく知りたいと思ったら一度ご相談ください。

歯肉口内炎

猫で歯茎が赤くなる病気のうち、代表的なものに歯肉口内炎があります。
歯肉口内炎は、歯肉や頬の粘膜に炎症を起こし口腔内の歯茎が赤くなりじゅくじゅくしてくることも多いです。
猫の歯肉口内炎の原因ははっきりしていませんが、免疫に関連するウイルス疾患などの病気が関わっていると言われています。

歯肉口内炎は5〜10%の発症率と言われており、猫にとって珍しい病気ではありません。
歯肉口内炎では痛みも非常に強く出ることが多く、痛みのあまり食事を取れなくなることも多いです。
歯肉口内炎は別名「難治性口内炎」とも呼ばれ、根本的な治療には、全ての歯または全ての臼歯を抜歯する手術を行う必要があります。

獣医師に口の中をチェックされる猫

吸収病巣

猫では、吸収病巣という歯が溶けてしまう病気により歯茎が炎症を起こし赤くなることがあります。
吸収病巣は、歯を吸収する細胞である破歯細胞が活性化されることで歯や歯茎の境界の部分が溶け始める病気です。
歯が溶けてしまった部分は、歯茎が盛り上がり歯を覆うように赤く腫れてきます。

猫の吸収病巣も原因ははっきりしていませんが、遺伝的要因やストレスなども関連していると言われています。
吸収病巣も強い痛みが出ることが多く、治療には対象の歯の抜歯が必要になることが多いです。

歯周病

猫の口腔内のトラブルで発生が多い歯周病でも歯肉が赤くなります。
歯周病は食べ物の残りかすが長時間歯に付着することで細菌が増殖し、歯垢や歯石として歯に定着する病気です。
歯周病が進行すると歯を支える骨や歯茎にも感染が広がり炎症を起こすことで歯茎が腫れ、赤くなります。
歯周病はゆっくりと進行していくので猫は慢性的に痛みを感じていて、飼い主様が変化に気がつきにくいです。
歯周病の治療は、歯石除去や口腔内のクリーニングを行うことです。

歯周病が重度に進行し歯の大部分が溶けてしまっている場合には、抜歯が必要になることも少なくありません。

異物や外傷

硬いおもちゃやおやつの欠片が歯茎に刺さって残ってしまうと、炎症を起こして歯茎が赤くなる原因になります。
歯茎に小さなかけらが残ってしまうことで、体が異物を排除しようと炎症反応を起こし歯茎が赤くなります。

特に外で飼われている猫では、釣り針などの異物を口にしてしまい問題になることが多いです。
異物が歯茎に残っている場合には、異物を除去することができれば炎症は改善します。

猫は同居猫との喧嘩などにより歯茎に傷を作ることも多いです。
歯茎が傷つくと傷口から感染症を起こし、膿が出たり出血することも少なくありません。
小さな外傷の場合は唾液の殺菌効果などにより数日で自然に治癒することが多いですが、感染症を起こしている場合は投薬が必要になることもあります。

口腔内腫瘍

高齢の猫で歯茎が赤くなっている場合は、口腔内の腫瘍が原因である可能性もあります。
猫の口腔内腫瘍は、良性でも悪性でも大きく腫れることがありますが、初期の段階では粘膜が赤みを帯びるだけで腫れていないということもあります。
猫の口腔内腫瘍は、扁平上皮癌という腫瘍が60〜70%を占めており、他にも線維肉腫や悪性黒色腫などの悪性腫瘍の発生が多いです。

口腔内腫瘍の治療は、腫瘍の種類によって

  • 外科手術による切除
  • 放射線治療
  • 抗がん剤

などの治療法を組み合わせて行います。

机の上で口を大きく開ける猫

歯茎が赤くなっている時他に気をつけるべき症状は?

猫はもともと、家族であっても病気や体の異常を隠す習性があります。
愛猫の歯茎が赤くなっているのを見つけても、口腔内をよく確認することができず不安になってしまう飼い主様も多いです。

歯茎が赤くなっていることに気がついたら他に

  • 食べ物をこぼしたり叫び声を上げながら食べる
  • 食べる量が減る
  • よだれの量が増える
  • 涎に血が混じったり異臭がする
  • 口元を気にする

などの変化がないか確認してみましょう。

このような症状がある場合は、歯茎に炎症が起こり猫が痛みを感じている可能性が高いです。
歯茎が赤くなり強い痛みが出ると、食事量の減少により体重が減って痩せてしまったり、ぐったりしてくることもあるので注意が必要です。
口腔内に炎症が起こっていると、口を使う食事や毛づくろいのタイミングに変化が出ることが多いので、そのタイミングは特に注意して観察すると変化に気がつきやすいです。

もし歯茎の赤みに加えてこのような変化があることに気が付いたら、なるべく早く動物病院につれていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は猫の歯茎が赤くなる原因として考えられる病気について詳しく解説しました。
猫の歯茎の赤みは、「歯茎がちょっと荒れているだけ」であることは少なく、強い痛みを伴う大きな病気であることも多いです。
歯茎の赤みを放置すると、食欲が低下し全身の健康状態が悪化したり、治療も複雑になることもあります。
しばらく様子を見るのではなく、気になったタイミングで早めに獣医師にご相談ください。

当院では、猫の口腔内のトラブルについて専門的な知識を持つ獣医師が、飼い主様とともに丁寧に治療を行います。
猫の口腔内トラブルについてご不安のある方はぜひ当院までご相談ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q.猫の歯茎が少し赤いだけでも動物病院を受診したほうがよいですか?

A.猫の歯茎が赤くなっている場合は、症状が軽く見えても早めに動物病院を受診することをおすすめします。
歯肉口内炎や吸収病巣、歯周病などが隠れている可能性があります。

Q.猫の歯茎が赤いときはどのような症状に注意すればよいですか?

A.猫の歯茎が赤い場合は、食べ物をこぼす、食べる量が減る、よだれが増える、よだれに血が混じる、口元を気にするといった症状にも注意しましょう。
これらの症状がみられる場合は、口の中に強い痛みが生じている可能性があります。

Q.猫の歯茎が赤くなる原因で最も多い病気は何ですか?

A.猫の歯茎が赤くなる原因には、歯肉口内炎、吸収病巣、歯周病、異物や外傷、口腔内腫瘍などがあります。
なかでも歯肉口内炎や吸収病巣は強い痛みを伴うことが多く、抜歯などの治療が必要になる場合もあります。

詳しく知りたいと思ったら一度ご相談ください。

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