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犬の歯肉炎は要注意!|放置するとおこるリスクや対策を解説

「口の臭いがきつくなってきた」
「歯に歯石がついてきている」
「犬の歯茎が以前より赤みを帯びている」
このようなことを感じたことがある飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?
犬の口のトラブルには、歯肉炎という病気が隠れている可能性があります。
歯肉炎と聞くと危険性が低そうに感じてしまうかもしれません。
しかし犬の歯肉炎は、放置すると大きなトラブルにつながることもある疾患です。

この記事では、犬の歯肉炎の原因や放置するリスクなどを解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、適切な口腔ケアにつなげてください。

リードをくわえて歩く犬

犬の歯肉炎とは

犬の歯肉炎とは、歯茎に炎症が起きている状態を指します。
歯肉炎は歯周病の初期段階であり、年齢に関わらず多くの犬が罹患している疾患です。
「まだ若いから、歯肉炎は大丈夫だろう」と考えてしまう飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には2〜3歳という若さでも、多くの犬が歯肉炎を抱えています。
特にトイ・プードルやミニチュア・ダックスフンドなどの小型犬は、若齢でも歯肉炎を起こしやすく、より気を配らなければなりません。
愛犬が痛みでご飯を食べられなくなる事態を防ぐためにも、早めの口腔ケアを心がけましょう。

詳しく知りたいと思ったら一度ご相談ください。

犬の歯肉炎が起こる原因

犬の歯肉炎の主な原因は、歯の表面に付着する歯垢の中に潜む細菌です。
犬の口は人間よりも歯垢が石灰化して歯石になりやすい特徴があります。
歯石は表面がザラザラしているため、さらに新しい歯垢を呼び寄せる悪循環を生みます。
一度歯垢が歯石になってしまうと、家庭での歯磨きでは取り除くことが困難です。
歯肉炎を起こさないためには日々の口腔ケアが大切です。

犬の歯肉炎の症状

歯肉炎があると、以下のような症状が現れる可能性があります。
愛犬に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

  • 口臭がする
  • 歯茎の縁が赤く腫れている
  • 歯茎から出血が見られる
  • 硬いものを噛むと痛そうにする
  • 前足で口の周りを気にする

このような症状がみられる場合、歯肉炎により違和感を感じている可能性があります。
犬の口の違和感は気がつきにくく、飼い主様が気づいたときにはかなり進行しているケースも珍しくありません。
愛犬がおいしく食事を楽しめるように、少しでも異変を感じたら、迷わず動物病院を受診してください。

口を大きく開ける柴犬

犬の歯肉炎を放置するとどうなるの?

犬の歯肉炎は放置すると、危険な疾患です。
口腔内に広がった細菌は全身に影響し、以下のような症状をもたらします。

  • 歯の脱落
  • 内臓疾患
  • 下顎骨骨折
  • 鼻汁や鼻出血

以下に詳しく説明していきます。

歯の脱落

歯肉炎が悪化すると、歯を支えている歯槽骨が溶け始めます。
一度溶けてしまった歯槽骨は、元の状態に再生することはありません。
支えを失った歯はグラグラと揺れ始め、最終的には抜け落ちてしまいます。

内臓疾患

歯肉炎を起こした歯茎の血管から、細菌が入り込み全身へと回ってしまいます。
この細菌が心臓や肝臓、腎臓などに到達し、命に関わる重い病気を引き起こすケースも珍しくありません。
歯肉炎は口だけの問題ではなく、全身の健康を悪化させる原因になるのです。

下顎骨骨折

歯肉炎が重症化すると顎の骨がスカスカになり、顎の骨は非常に脆い状態になってしまいます。
硬いおやつを噛んだだけで、顎の骨が折れてしまうこともあります。
歯肉炎による顎の骨折の治療は難しい場合がほとんどです。
特に顔が小さい小型犬では、骨が薄いためこのトラブルが深刻化しやすい傾向にあります。

鼻汁や鼻出血

歯肉炎により歯根部分に溜まった細菌が鼻の骨を溶かし、鼻腔内へと漏れ出すことがあります。
これにより鼻汁や鼻血といった症状が出ることは少なくありません。
鼻汁や鼻血の症状は鼻の問題だと思われる飼い主様も多く、発覚した時には、すでに悪化している場合も多いです。

自宅で出来る犬の歯肉炎対策

毎日のホームケアは、犬の歯肉炎対策として重要です。
理想は歯ブラシを用いたブラッシングですが、嫌がる場合には、まずは口元を触る練習から始めましょう。
歯みがきシートやデンタルジェルといったケア用品や、口腔ケア用のサプリメントを補助的に活用するのも一つです。
汚れが溜まれば歯肉炎は進んでしまうため、根気強く続ける姿勢が求められます。
「毎日完璧にするのはハードルが高いな」と感じるかもしれませんが、少しずつ習慣にすることが大切です。
すでに硬い歯石が付着している場合は、お家でのケアだけでは改善が難しいため、一度動物病院でのクリーニングをご検討することをおすすめします。

歯磨きをされる柴犬

まとめ

犬の歯肉炎は、早い段階で、適切なアプローチを行う必要がある病気です。
適切に口腔ケアをするだけで生活の質は大きく改善することができます。
もしすでに口の臭いや赤みが気になっている場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
歯石が付いてしまった後でも、病院でのケアと家庭でのケアを組み合わせることで、愛犬の健康寿命を伸ばすことができます。

当院では口腔疾患の治療経験が豊富にあります。
歯肉炎や口臭など不安なことがあれば、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. 犬の歯肉炎は自然に治ることはありますか?

歯肉炎は自然に改善することはほとんどありません。
歯垢や歯石が原因となって炎症が続くため、適切な口腔ケアや必要に応じた動物病院での治療が重要になります。

Q2. 若い犬でも歯肉炎になることはありますか?

年齢に関係なく歯肉炎は起こります。
とくに小型犬では2〜3歳といった若齢でも歯肉炎が見られることがあり、早い段階からのケアが大切です。

Q3. 歯肉炎がある場合、家庭での歯みがきだけで十分でしょうか?

軽度であれば家庭での歯みがきが予防や進行抑制に役立ちます。
ただし、すでに歯石が付着している場合は自宅ケアだけでは改善が難しく、動物病院でのクリーニングを併用する必要があります。

詳しく知りたいと思ったら一度ご相談ください。

東京都品川区・目黒区の動物病院
武蔵小山どうぶつ病院


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