「猫の肛門腺絞りって必要なの?」
「猫の肛門腺絞りは自宅でやってもいいの?」
「猫がおしりを舐めているのは異常?」
このような疑問をお持ちになったことはありませんか?
肛門腺絞りという言葉は聞いたことあっても実際にやったことがある方は少ないのではないでしょうか。
猫がおしりを舐めているのはもしかしたら肛門腺のトラブルが原因かもしれません。
結論から言うと、肛門腺絞りはすべての猫で必要なわけではありません。
今回の記事では猫の肛門腺絞りの必要性について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、お家の猫のケアにお役立てください。

猫の肛門腺とは

肛門腺とは肛門の斜め下あたりに2つある袋状の器官です。
猫の肛門腺から出る分泌液には独特の臭いがあり、相手の識別やマーキングに役立ちます。
通常は排便時に便と一緒に自然と排泄されるため、肛門腺は溜まり続けることは少ないです。
肛門腺絞りはやった方がいいの?
全ての猫で肛門腺絞りが必要なわけではありません。
肛門腺は本来は排便時などに自然と分泌されます。
生理的に分泌物が排出される場合は肛門腺を絞らなくても特に問題はありません。
しかし、
- 排便時にうまく肛門腺が出せない
- 下痢などにより肛門腺の出口が狭くなる
- 食生活などの影響で肛門腺の分泌物の粘度が上がる
などの原因で肛門腺に分泌物が溜まりやすくなることがあります。
肛門腺が溜まると
- おしりを床につけて擦っている
- おしり周りを過剰に舐めている
- おしり周りがいつもより臭う
といった症状がみられることが多いです。
このような場合は肛門腺絞りをすることで症状の改善が期待できます。
肛門腺からうまく分泌物を出せず、おしり周りのトラブルが続く場合は、定期的に肛門腺絞りを行うことでトラブルを予防します。
猫の肛門腺絞りのやり方

ここからは肛門腺絞りのやり方を見ていきましょう。
肛門腺は肛門の斜め下あたりの左右に存在するため、そのあたりを狙ってティッシュやガーゼを押し当てます。
そのまま絞るようにして押すことで肛門腺の分泌物を出すことができます。
肛門腺絞りは力加減や押さえ方にコツが必要です。
最初から独学で肛門腺絞りをやるのではなく、必ず動物病院で教わってから自宅で行うようにしましょう。
また、猫によっては肛門腺が絞りにくかったり、嫌がってしまうこともあります。
肛門腺絞りが難しい場合は、無理せずに動物病院やトリミングサロンで肛門腺絞りを行いましょう。
猫の肛門腺に関連した病気

何らかの原因で肛門腺の分泌物が溜まり続けてしまうと、不快感だけでなく、以下のような病気につながることもあります。
猫は肛門腺が犬よりも溜まりにくいですが、肛門腺が溜まりすぎてトラブルになると重症化しやすいです。
そのため、病気の予防のために猫の肛門腺絞りは重要ですね。
肛門腺破裂
肛門腺破裂とは肛門腺の分泌物が溜まり続け、破裂してしまう病気です。
肛門の近くが急に出血したり、排膿したりすることで気づくことが多いです。
肛門腺が破裂すると、肛門腺の周囲が炎症になってしまうため、痛みを伴います。
肛門腺破裂は基本的には傷口の洗浄や抗生剤の内服で治療を行いますが、傷口が大きい場合は手術により傷を縫い合わせることもあります。
肛門腺炎
肛門腺炎は肛門腺の分泌物に細菌感染が生じる状態です。
肛門腺の分泌物が膿様になり、肛門周囲に腫れや赤みが生じます。
肛門腺炎に対しては肛門腺を絞って膿を排出しつつ、抗生剤を用いて治療を行います。
まとめ
肛門腺絞りはすべての猫に必要なわけではありません。
しかし、うまく分泌物を出せない場合や肛門腺のトラブルを起こしたことがある場合は定期的なお手入れが大切です。
肛門腺はデリケートな部位であるため、必ず動物病院での指導を受けてからケアを行うようにしましょう。
当院では肛門腺のトラブルの治療や肛門腺絞りの相談を承っております。
肛門腺のトラブルにお心当たりのある方はぜひ当院までお越しください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.猫の肛門腺絞りは定期的に行ったほうがよいですか?
A.猫の肛門腺絞りは、定期的に行わなくても大丈夫な場合が多いです。
猫は排便時に自然に分泌物が排出されることが多いため、症状がなければ無理に行わなくても問題ありません。
Q.猫がおしりを舐めているのは異常ですか?
A.猫がおしりを舐める行動が続く場合は肛門腺に問題があるかもしれません。
猫の肛門腺に分泌物が溜まって気にしている可能性があります。
ほかにもおしりを床にこすりつける、おしりのにおいが強くなるといった変化が見られる場合には注意が必要です。
Q.猫の肛門腺絞りは自宅で行っても大丈夫ですか?
A.飼い主様が自宅で肛門腺絞りを行うことは可能ですが、最初は動物病院でやってもらいましょう。
正しい方法を知らないまま行うとトラブルの原因になることがあります。
まずは動物病院でやり方を教わり、難しい場合は無理をせず動物病院やトリミングサロンに依頼した方が安心です。

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